お母さん、もっとおしえて!国語・算数・理科・社会―子どもの学力がぐんぐん伸びる会話のつくり方100吉本 笑子
情報センター出版局 刊
発売日 2003-02
価格:¥1,470(税込)
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オススメ度:★★★★★
教育の「自己責任」にとまどう親への救いの一手 2007-02-26
日常生活にあふれる「勉強への入り口」に、我が子を誘うヒント集のような本です。
ちょっと見方を変えれば、昔からいる
「取りたてて勉強しているようには見えないのに、なぜかデキる友人」が、
どのようにして「『勉強』しなかった」か、をわかりやすく紹介した本、
とも言えます。
本書を読むと、背景には「学力」より深い問題がうかがえます。
世の中の価値観が変化してきて、多くの親が(具体的な部分では)学校任せだった
「自分のやりたいこと」を見つけたり
「自分の生き方」を考えるためのヒントを与えることを、
全ての親が担う必要が出てきたということです。
つまり、特に疑問を持たなくても
「よい成績を取って、よい学校を出て、よい会社に入って、よいポストにつく」ことで
人生の「勝利」や「ゴール」を信じられた時代は終わり、
「生き方」につながる「勉強の仕方」を
各自が見つけなくてはならなくなったのです。
これらをふまえた上でも本書は、
社会の変化に戸惑う親の不安にとてもよく答えてくれると思います。
特に第2部の例は具体的でとてもわかりやすく、
子を持つ親の切実さにピッタリ寄り添う内容だと感じます。
…が、この本のハウツー部分がことさらに絶賛されている事実には、ちょっぴり不安と寂しさをおぼえます。
それは、冒頭に述べたような
「世の中に流されることなくしっかり自分を高めることができた人」に対し
その人生観を学ぶのではなく
具体的な成果にのみ飛びつく人が多いのではないかということです。
せっかく本書のような
「ものの見方」や「生き方」を親子で考えるための優れたヒントを手にしても、
親が相変わらず「成績」ばかりを気にしていたのでは、
あまりにもったいないと思うのです。
生き方のイメージを自分の行動によって子どもに示すことこそ
親しかできない大事なことに感じます。
さらに詳しい情報はコチラ≫この記事は2007/3/14に作成しました。