狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論 |内田 樹

狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論狼少年のパラドクス―ウチダ式教育再生論
内田 樹
朝日新聞社出版局 刊
発売日 2007-02
価格:¥1,470(税込)
発送可能時期:通常2〜3日以内に発送
オススメ度:★★★★



読むと気分が落ち着く 2007-02-15
今朝、車庫入れしててクルマをこすってしまった。修理にお金がかかり、その間クルマは使えない。それだけではなく、好きな道具が傷ついてしまったので悲しいのである(泣)。



こういうとき、内田樹の本を取り出して読むと気分が落ち着く。とくに本書は元がブログで、断章群をある流れに沿って配置した形になっており、スッと入りやすい。もう一つの近著『下流志向』はライブ盤であり、ノリは良いのだが、読み手がリズムに乗れなかったら最後までその価値を感じ取れずに読み終えてしまうという危険性がある。

本作はその点、毎日の素振りというか、ガレージ録音の小品をまとめたお蔵出しアルバムというか、気が張らなくて良いのである。

大観衆を前にした一発勝負でないから気合いが入ってない、なんてわけではなく、日々の素振りなのに裂帛の気合いがこもっているので、読むとグッとくるし、何より文体が楽しめる。私はこっちのほうが好きだ。



良い言葉がいっぱい書いてある。「個性とは個性を頭ごなしに圧殺する環境にあって、それにもかかわらず、どうしても際立ってしまう…ものなのである。個性がつぶされる環境で簡単につぶされるような個性は…もとから個性と呼ぶに値しない」こういうのがいっぱいある。大好きだ(十年くらい前に岡田斗志夫がまったく同じことを言ってた)。



この人は哲学者なので、「実証的じゃない」という批判は見当違いだ。この人の本から功利的なフレーズを引っ張り出そうとするんじゃなくて、この人の言葉からなんらかの力を受け取って、それを各々の日々を生きる力の糧にするのがいいんじゃなかろうか、と思う。すぐに役立たないのが本書の良いとこなのだ。だけど、読むと落ち着くのでクルマをこすったり花瓶を割ったときなどには心のバンドエイド代わりになります。


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この記事は2007/3/14に作成しました。


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